「トラウマイスタ」中山 敦支*1

確か一昨年に研究室で読んでいたと記憶している.そして最近また,単行本を買って,何度も読み返している.そうすると,読むたびに著者の,というかキャラクターの1つ1つのセリフや,背景が表すものがみえてきて,本当に面白い.ふと,面白いから好きなのか,好きだから面白いのかとか考えてしまう.

こう考えていると,永井 均,内田 かずひろ 著,子どものための哲学対話*1を思い出す.

泣き虫だからよく泣くのか、よく泣くから泣き虫なのか。どっちだと思う?

ペネトレ”という名の二足歩行の猫が言う。対して“ぼく”はこのような対話を通して賢くなっていく.そんな本だった.

「日本人に哲学がない」という声を最近聞いたので,少しは考えないと知価社会じゃ厳しいよなと思って読んでいるのだが,いかんせん読み進めるスピードが遅い.
早いのがいいってことはないが,遅いと積読*2が増える一方である.

かといえば,好きな漫画を読むばかり.好きな将棋をするばかり.
果たしてこうして年をとって良いのか.もう少し俯瞰的な考え方を身に付けたい*3ものである.

*1:講談社 (1997/7/23)( ISBN-13: 978-4062087438 )

*2:つんどくっていうのを最近知りました.

*3:身に"付"けるも最近知りました