テレビの感想。

須藤元気の行く9.11 以降のアメリカドキュメント
須藤元気が自家用車(?)でルート1に沿って表題を追っていく話。

内容をかいつまんで…
9.11に対しコメントした一方で、日本の3月の災害に対しても自分のことのように悲しいとコメントする人や、テロの首謀者が殺されア
メリカ人は皆喜んでるよ!という人、殺されたことで再びテロがくるだろうと推測している人などが映された。その後、ムスリムイスラム教徒)の学校を取材し、教師の言われない逮捕のことを知るなどして、須藤氏が、「現状ムスリムの人たちのことについて私は何も知らなかったが、今回の旅を通じて私たちは皆同じだ」という主旨のコメントをしていたことに対して感情を揺さぶられた。

アメリカに住まう人々のコメントを見ると、9.11に対して個々人で同じ思想の人がいない。
それは当たり前のように感じてしまうが、同じでない思想を大っぴらにすることのない(しにくい)日本のことを窮屈だと感じてしまう。とはいえ、ここの「日本」とは私が認識する日本に過ぎない。

だからこそ私は世を「知る」必要があるのだと思う。
それも染まらないようできるだけ中立で。
ただ無感情にとられたりすることがあるので、そこには気を付けなければいけないのですが。

そしてその為にどうすればいいか、を考える。
昨今色々悩むことあり。ですが、生きゆく指針がみえてきたように思う。
大げさにいえば。

・「100分で分かる名著!」シリーズのニーチェ
ツァラトストラはかくかたりき、の解説というか、ニーチェ像を彼の思想と交えてお話していた。

ニーチェは友人の紹介で出会った若く聡明な女性(ルー・ザロメ)に恋し、お付き合いのすえプロポーズまでしましたが、断られた(それも2度もっするほどの熱中振り!)。しかしルーも断れないだけのようで、結局、もう1人思いを寄せていた男性と3人で暮らすことに。それが紹介した友人であるのは突っ込んでられないですが、その後は自身の妹が彼女に嫉妬するなど、壮絶な感じになったそうです。自殺まで考えたニーチェですが、その後本著をわずか10日間で(素晴らしい論理性とともに)書き上げた、というところまで見ました。


失恋を大作に昇華させるという事例は絵描きも、音楽家にも多く、「よくある話」のようである。されど、じゃあ幸せだったのだろうかといえば、どうもそうではないらしい話ばかり。
ルーと長い散歩をしている間、ニーチェは人生最大の恍惚にいましたが、直後叩き込まれた絶望がいかほどであったか。

私にも昨年、人生最大の恍惚の瞬間がありましたが、幸い色恋沙汰には発展しませんので絶望もありませんでした。とかく、色恋は恐ろしく、関わらないほうが長生きできそうです。